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与えられた図は信用しすぎてはならない ~1995年の灘中の問題に学ぶ~ [中学受験算数]

こんにちは。
家庭教師の知力会です。

さて、今日は「与えられた図は正しいとは限らない」という話です。
よくテストに「ただし、図は正確とは限りません」と書いてありますが・・・
大抵の場合はそれなりに正しい図であって、現実と大きく乖離していることはありません。

しかし、作為的としか思えないくらいに実際の数値と異なる図を与えてきた問題があります。
それが、本日ご紹介する1995年の灘中一日目で出題された問題です。
1999年に灘中を受験した僕も、もちろん受験勉強の時に触れていますが・・・
あまりに答えと図が異なるので、ものすごく不安になった覚えがあります。
その「不安」を、是非体感してみて下さい。

1995年 灘中学校 算数 第一日 問10 ~図形の回転移動~

いかがでしょう。
図は、出題されたものにできるだけ近づけています。
さすがにひどいですよね。いくらなんでも違いすぎます。
ただこれはもちろん出題ミスではなく、「わざと」でしょう。
確かに、ロジックに従って解いていれば、図がズレていようと何ら問題なく答えにたどり着けます。
問題の難易度自体よりも、そのあたりを試してきたと言えるのではないでしょうか。

こんな問題も出題がありますから、「なんとなくそれっぽいから・・・」はダメですよ。
騙されることもあります。

それでは、今日はこのあたりで。


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梅雨入りとイネ科花粉 [コラム]

こんにちは。
家庭教師の知力会です。

僕が住む関西に続き、関東甲信地方など続々と梅雨入りの発表がありました。
今年は例年よりもやや遅め・・・といっても、数日だけですが。
梅雨の時期は、時には甚大な被害をもたらす大雨になることもあります。
(数年前にありましたよね?)
今年は何事もなく、しとしとと降って欲しいものです。

この梅雨の到来と共に「イネ花粉」の飛散も一旦落ち着きます。
僕はどうやら毎年5月に調子が悪いのですが、おそらくこのイネ花粉のせいなのです。
梅雨、というよりも雨の日がものすごく嫌いなのですが、イネ花粉が飛ばないと考えれば少し幸せな気分になれそうです。

ところで、「一旦」と書いたということは、再び飛散が始まるということです。
どうやら8月あたり、要するに梅雨明けの時期から二度目のピークを迎えるそうです。
よくよく考えると、「イネ」の花は夏に咲くのでしたね。
(秋に収穫を迎えることから、逆算して覚えています。オススメの覚え方です)

もちろんイネだけがイネ科ではないのは承知の上ですが、
スギ以上に日本人にとってイネは大切ですから、あまり責める気分になれません。
難しいところです。


話を戻しましょう。
梅雨の季節は、子どもが気象について学ぶ良い機会です。
こんなに毎日雨が続いて外で遊べないなんて、よく考えれば奇妙な現象です。
雲の衛星写真をまず見て、その次に気圧配置などを見れば、何か気づいてもらえるのではないでしょうか。

・・・これで、愚痴だけではなく少しはためになる話が出来ましたね。

明日は朝からオンライン授業です。
それでは。


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計算に頼らない、アルコールの濃度の問題 [中学受験算数]

こんにちは。
家庭教師の知力会です。

さて、今日は1995年の灘中からアルコールの濃度についての問題です。
濃度の問題というとついつい□やxでおいて計算に走りがちですが、
そこを敢えて外したような問題です。

濃度の分野は、「比の考え方」と「濃度に対する当たり前の事柄」を理解することで、ステップアップできます。
ここでは、そのうち「比」と「同じ濃度を混ぜても濃度は変わらない」ことを利用します。
後者については言われてみれば当然なのですが、問題の中ではなぜか忘れてしまいがちです。
普段、計算に頼っているからだと思います。
この問題は、そのことを教えてくれているような気がします。

1995年 灘中学校 算数 第一日 ~アルコールの濃度~

是非解いてみて下さい。
綺麗に解ければ、スッキリします。

それでは。


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オンラインにも求められるもの・オンラインだからこそ求められるもの [コラム]

こんにちは。
家庭教師の知力会です。

さて、covid-19の影響もあり、様々な業界に「オンライン化」の波が押し寄せています。
ご存知の通り僕のいる教育業界にも大きな影響がありました。
そこで、
・オンラインにも求められるもの
・オンラインだからこそ求められるもの
の2点について、少し考えてみました。


まず前者。
これは言い換えると「対面にできるだけ近づけて欲しい点」となります。

まず、物販。
物販は、「リアリティ」でしょう。
洋服ならばサイズ感・色・生地感。
本やCDならば試読・試聴。
家具ならば、大きさや細部の寸法など。
実際に手に取ってみるのに、出来るだけ近いレベルでの情報提供が求められます。
そのために、高性能(かつ高額)なカメラで商品写真を撮影したりするんですね。
加えて、「迅速性」も必要です。
発送などの対応があまりに遅いと、顧客は離れていきます。
対面販売ならば、その瞬間に手に入るわけですからね。

では、教育やサービス業界ではどうでしょう。
当然ですが、「サービス全体の質」は落とさないようにしなければなりません。
家庭教師で言えば、授業やノートの分かりやすさなどでしょうか。
できるだけハッキリ喋る、なども含まれるかもしれません。
身ぶり手ぶりは伝わりませんから、それを言語化することも必要になります。
(こんな感じで・・・は伝わらない)


続いて、後者を考えてみましょう。
これは、「オンラインならではの利点」となります。

この点は物販でははっきりしていて、「利便性」でしょう。
物どうしをすぐに比べることができますし、人によっては接客を受けなくてよいのも「利便」と感じるでしょう。

さて、サービス業はどうでしょうか。
これは「柔軟性」「手軽さ」あたりになりましょうか。
サービスの受け手側としてはワンクリックで済むようなものですから、非常に手軽な感覚でサービスを求めます。
同時に、いつでもクリックできるわけですから、柔軟性も求められます。

僕はもちろんその点は理解していますので、
「オンライン授業は一時間からOK」
「オンライン授業は24時間いつでもOK」
といった制度にしています。

ここまでやるかどうかは別として、このような柔軟性は今後教育業界に求められることになっていくでしょう。


「アフターコロナ」というほど社会は変わらないかもしれません。特に日本は。
ただ、人々の心の持ちようは、少しだけ変わっていくでしょう。
そうすると、潜在的に求めるものも少し変わります。
そのちょっとした変化に対応してくことが、これから大切になるのかなあと感じています。


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サグラダ・ファミリア [中学受験算数]

こんにちは。
家庭教師の知力会です。

最近、Amazon Primeでサグラダ・ファミリアに関するドキュメンタリーを見ていました。
かの高名な建築家ガウディが設計したその教会は、あまりに膨大な構想だったために、今だ完成していません。
(技術の急速な進歩により、建設速度も速まっているそうですが)
現在では、日本人の外尾悦郎氏も主任彫刻家として従事しています。

さて、そんなスペインのサグラダ・ファミリアについてのプログラムを見ていると、
2019年の啓明学院の問題を思い出しました。

啓明学院の算数は少し変わっていて、毎年ある国についての文章が最初に書いてあります。
そして、その文章を読み進めながら問題を解いていく・・・という形式です。
時にはその文章から数値を読み取る必要もあり、その点でも少し一般的な中学入試問題とは異なります。

この学校は僕が得意とする学校の一つで、何人もの合格者を輩出しています。
そして、教育方針など様々な点で評価している学校の一つです。

今日は、そんな啓明学院の問題を、是非ご覧ください。

2019年 啓明学院中 算数 問6 ~グラフ問題~

学校の方針がはっきり出ているようで、良いですね。
啓明を志望する受験生は、単に塾に通うだけでは無駄足になる可能性が高いです。
是非ご相談ください。
塾無しでも、何人も合格しています。

それでは。


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図形の移動は一周しない方が難しい [中学受験算数]

こんにちは。
家庭教師の知力会です。

さて、今日は図形の通過部分の面積についての問題です。
先日も甲陽学院の問題をご紹介しましたね。
あちらの問題もそうでしたが、図形の移動は一周しない方が難しいんです。
180°や90°が多いですね。

一周せずに移動が止まると、両端が残ります。
その両端部分で、ヤヤコシイ図形が登場することが多いんです。
大抵の場合は、「等積移動」がカギを握ります。
本日ご紹介する問題も例にもれず、等積移動を上手に使いたい問題です。

オリジナル問題 No.13~三角形の通過部分の面積~

是非ご覧ください。

明日も朝からオンライン授業、2件です。
こんな調子でiPadを頻繁に使うので、買ったペンのペン先が2個ともダメになりそうです。
(1個はすでに金属が露出)
正規でないペンだとペン先がなかなか入試できないので、結局Apple Pencilを買うことに決めました。
まさか、ここまで使うとは思っていませんでした。
ケースと共に手配済みで、来週には届きそうです。

それでは、今日はこれで。


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百の位の数と一の位の数のいれかえ [中学受験算数]

こんにちは。
家庭教師の知力会です。

さて、百の位の数と一の位の数を入れかえると、2数の差に、ある性質が現れますね。
その性質を利用できる問題を、本日ご紹介します。
1995年の灘中一日目です。
1995年と言いますと、阪神大震災の年でしょうか。
当時も神戸に住んでいましたので、大変な思いをした覚えがあります。

それでは、問題をご覧ください。

1995年 灘中学校 算数 第一日 問6 ~百の位と一の位の数の入れかえ~

知っていることをどのように生かすか。
その点をじっくり考えて欲しい問題です。

明日は昼過ぎから、オンライン授業が2件です。
それでは、失礼いたします。

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13年後 [中学受験理科]

こんにちは。
家庭教師の知力会です。

今日は午前からオンライン授業でしたが、午後からはオフでした。
といっても、外出中に生徒から答案が送られてきたりしますが・・・
そういったときに、iPadがあると便利ですね。
電車の中であっても、すぐに採点して送る(ノートに貼り付ける)ことが出来ます。
これは生徒さんにも言えることで、iPadがあればいつでも問題を解いたり、復習ができます。
もっと活用して欲しいと思います。
もちろん、使い方次第なのですが・・・

さて、本日今回ご紹介するのは、灘中の理科。
2007年の問題なのですが、13年を経た今年、かなり近い問題が再び出題されました。
これがあるから、過去問は軽視できないんです。
過去問で解いて復習までやっていれば、得点できたのではないでしょうか。

そんな2007年の問題は、以下になります。オンライン授業風に、手書き解説になっていますよ。

2007年 灘中学校 理科 問3

もう少し字が上手くなりたい・・・。

それでは。


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普段できてもテストでは・・・ [教育全般]

こんにちは。
家庭教師の知力会です。

今日は学年関係なしの話です。
「普段できているのに、テストではできない」。
そんなお子さま、いらっしゃるのではないでしょうか。

原因はさまざまに考えられます。
そのうち、いくつかピックアップしてみましょう。

1. 数字・解き方を丸覚えしてしまっている
丸覚えが得意なお子さまに起こりやすい印象です。
学習をしていないわけではないので、責めるわけにもいきません。
かといって、やり方を変えさせるのも難しいです。
本人の特質によるものが大きいことが、多々あるためです。
そうなりますと、インタラクティブな学習で理解度を測る以外ありません。
学校の教材をこなすだけでは、埒があかないケースになります。

2. 普段の学習では答えを見ながらやっている
正解している自信が持てないため、答えを見ながら学習を進めているケース。
これで上手くいく子もいますが、多くは「自分で考えを進められない」パターンに陥ります。
個別指導でも注意が必要です。
下手な講師だと、問いかけせずに先の一手を生徒に伝えてしまいます。
「生徒を引っ張っていく」・「生徒に考えさせる」のさじ加減が、個別指導では大事なのです。

3. そもそも普段から答えを丸写し
信じられないと思われるかもしれませんが、よくあるケースです。
しかも、かなり丁寧に見ないと発覚しません。
(学校でもスルーされがちです)
もちろん、学力はほとんど身に着きません。
対処は大変に難しいですが、結局は一問一問理解度を確認する以外ないでしょう。

以上のようなものが考えられます。
いずれにしても、「気づかれにくく」かつ「直すのに時間が必要」です。
よって、早めに気づくことが必要です。
ご家庭で難しい場合は、プロの家庭教師または評判の良い個別指導塾に相談するのが良いでしょう。

それでは。


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