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幾何の重要性 [数学]


灘校 なぜ「日本一」であり続けるのか (光文社新書)

灘校 なぜ「日本一」であり続けるのか (光文社新書)

  • 作者: 橘木俊詔
  • 出版社/メーカー: 光文社
  • 発売日: 2010/02/17
  • メディア: 新書



最近、こんな本をご家庭よりいただきました。

存在は知っていて、僕がこの本の話をしたのを覚えてくださっていて・・・。

本当に、ありがたいです。


「灘校」、という名前の本ですが、別に灘だけの話をしているだけではありません。

中学受験を志す方、あるいはもうすでに私立中学に入学されたお子様をお持ちの方は、一読の価値はあるかもしれません。


その中でも、古い話ではあるようですが、宮原先生という数学の先生のお話に興味を惹かれました。

メインとなる話ではないのですが^^;


宮原先生は、平面幾何を徹底的に指導されたようです。

「平面幾何は、頭を鍛える上で重要」

との主張がなされていますが、これは全くその通りだと僕も思っています。

確かに、幾何という分野は、受験をする上では必須ではないかもしれません。

大学入試でも出にくいですし、座標設定をして関数で解けてしまうことも多いです。


そんなこともあってか、幾何は実に軽視される、あるいは指導に問題がある場合が多いです。

論理の飛躍を見逃す、あるいは論理に破綻のある(説明が甘い)解法は証明を平気で説明する教師もいます。

数学を指導していて、もっとも問題があることが多いのは幾何です。


ただ、幾何は本当に重要。中学の平面幾何も重要。

数学の感覚、つまり「数覚」を磨くのにはもちろん、論理思考を鍛えるのにも役立つわけです。

これは最終的に文章力、総合的な思考力を鍛えることにつながり、数学の垣根を越えた能力形成につながっていくはずです。


こんな重要科目が軽視される現状に、非常に危機感を持っています。

僕の出身校の先生もおっしゃいました。

「早すぎるスピードで、幾何を含めた数学の理解はできるはずがない」と。

じっくりと、確実で論理的な理解を心がける必要があり、また指導者もその点に留意する必要があるのです。


理想は、中学時代にユークリッドの平面幾何の美しさを体感すること。

早すぎることでも、なんでもありません。

丸一年使っても良いでしょう。

かならずや、役に立ちます。


☆生徒さん募集中!

詳しくはこちら↓
http://leo-edu.blog.so-net.ne.jp/2010-04-15
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コメント 2

ぽぷら

始めまして。

この話おもしろいですね。自分にもこういう視点があればもう少し数学を楽しめたかなと。

それはそうと服のブログもされていますか?
by ぽぷら (2010-06-01 23:46) 

Leo

>ぽぷらさん
どうも。
僕にとっても、平面幾何が根底にあることは間違いありません。

あっちは、プライベート用ですので、まあ、スルーしてください^^;
by Leo (2010-06-03 00:11) 

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