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人生にエラーはつきものだ [コラム]

こんにちは。
家庭教師の知力会です。

さて、今日は野球に絡めた「イイ話」です。

メジャーリーグ(MLB)の1986年のワールドシリーズ第6戦、レッドソックスvs.メッツ。
レッドソックスは3勝2敗、この試合に勝てばワールドチャンピオンです。
しかし延長10回裏同点、2アウト2塁の場面で、一塁手がトンネル。
2塁ランナーは帰塁し、メッツのサヨナラ勝ち。
次の試合もレッドソックスは落とし、ワールドチャンピオンにはなれませんでした。

このとき、一塁を守っていたのがビル・バックナー。
当然、彼は全米から「戦犯」として吊し上げにあいます。
メディアだけでなく、ファンからも脅迫くらいはあったでしょうし、命の危険すらあってもおかしくありません。
でも、彼はある日メディアの取材にこう発言します。
「これが私の人生です。このエラーを、人生の糧にしたい」。
そしてその後、
「野球にも人生にもエラーはつきものだ。大切なのは、その後をどう生きるかだ」とも発言しています。

このことは、子ども達だけでなく、大人も認識しておく必要があるでしょう。
もちろん、手を抜いたエラー・ミスは良くないでしょう。
立場があったり、勝負をかける場面ではなおさらです。
でも、精一杯努力した中でミスが起こったとして、それはどうでしょう。
責められるかどうかは別として、僕は少なくとも「防げはしなかった」と考えています。

人間それぞれミスの頻度は程度の大きさには、違いがあります。
子どもを見ていると良くわかります。
背の高さのようなもので、個人の特性なのです。
もちろん減らす努力はできるでしょうが、それでも傾向は残ります。

そうなってくると、ミスを責めることはあまり意味のないことです。

ミスをどうカバーするか。
誰が、どのようにミスをフォローしてあげるか。
その人のミスの起こりにくい、活躍できる場所はないか。

など、ミスがあることを前提として、計算に入れておくべきではないでしょうか。

教育においてもそうです。
子どもにミスの撲滅を命令したところで、元々ミスの多い子のミスは無くなりません。
ただ、ミスをカバーしたり、あるいはミスを計算にいれて時間配分を考えたりすることは可能です。
また、防げるミスと防げないミスに分けて、見つめなおすこともできます。

細かいミスにとらわれて終わってしまうのではなく、本来の目標に向かって進む。
その意識を、常に認識しておきたいものです。

そして、例えミスやエラーをしてしまったとしても、その後の行動によって過去のミスの意味合いは変えられる。
そのことも、胸に刻んでおくべきだと思います。


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