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不登校でも、特待生 [教育全般]

先日のブログでは、中卒から難関国公立大へ合格した生徒の話をしました。
今日は、不登校から特待生入学を果たした生徒の話です。


彼と最初に出会ったのは、中3の夏。
この時点で、中学にはほとんど通学していませんでした。
(後ほど知らされたのですが、彼はADHDとASD(自閉症スペクトラム)の併発でした)
もちろん学習は中1の最初で止まっているような状況で、まずどのようにして高校入試を突破するかどうか、悩みました。
とにかく時間が無いので、志望校を英数国のみで受験できる私立に設定。
(理科・社会をやる時間はないと判断したためです)
英語は、本当にThis is a pen.からのスタート。
数学も、分数・小数の計算から。
それでとりあえず、志望の高校には合格できました。

入学後。
高1は通学も順調で、学習の方も心機一転、頑張っていました。
しかし2年生に上がったくらいから、通学が再び滞りがちになりました。
授業に出ないわけですから、学習面でもかなり遅れが出てきます。
3年生時は、卒業を危ぶまれるほどに欠席が多く、大学受験を考えられる状況ではありませんでした。

4月になりました。
浪人生活の始まりです。
最初は、僕の指導のみで受験指導をする予定でした。
しかし自習室を確保したいこともあり、とりあえず予備校に通うことにしました。
科目は英語・化学・数学に絞り、志望校も3科目で受験できる私立理系に絞ります。

予備校も、4月は順調でした。
しかし5月の連休明けくらいから休みがちになり・・・
前期は、大体半分くらいの出席だったと思います。
僕の指導で前期分の内容をフォローしてはいましたが、とても前期の日程だけでは終わりません。
夏期・後期の最初までかかって、やっと前期ぶんの内容を指導し終えます。

夏期講習はそれなりに授業にも出てくれて、自習もこなしてくれました。
迎えた後期。
後期はほとんど出席していませんでした。
こちらも、後期は出席しないものとしてカリキュラムを組みました。
前期の内容の続き・復習。
そして後期の内容はピックアップしつつの指導です。

前期A日程の試験までには、一通りは終わりました。
ただ、復習などはまだ目に見えて不完全な状態。
完成度の低さは本人も気づいていたと思います。さすがにA日程は厳しかったです。
反省してくれたのか、B日程まではかなり頑張ってくれました。
今までの復習も順調で、苦手な記憶分野(無機化学など)も高い完成度までもってきました。

迎えた前期B日程。
自己採点をしてみたところ、65%~70%くらいは得点できたと予想。
例年の合格最低点からすると、これは合格できただろう・・・と確信。
本人もそう思っていたのか、後期対策にはあまり身が入らない様子でした。

ところが、まさかの不合格。
なんと、今年の前期B日程の合格最低点は80%近く。
問題のレベルが低くなったわけではありません。
原因は、「受験生の安全志向」。
関関同立志願者の一部が産近甲龍に降りてきて、その産近甲龍の志願者の一部が摂神追桃に降りてくる。
そのため、摂神追桃の本来の志願者(偏差値45前後)は、かなり厳しい状況に置かれました。
正直、ここまでの状況だとは思っていませんでした。

こうなると、いわゆる「有名大学」は行けるところがありません。
志願していた学部系統で、合格できそうな大学を選んで受験するしかありませんでした。

入試直後、「ほぼ満点だったんじゃないかな」なんて彼は言いました。
ほんまかいな、と半信半疑でしたが・・・
結果を見て納得。
特待生合格でした。
志望校には行けなかったけれど、一つの結果を出すことができました。
彼にとっては、努力して結果を得られた初めての経験だったのではないでしょうか。
この経験を糧に、今後も彼なりの努力を見守っていければと思っています。


一旦学校からリタイアしてしまったり、不登校になってしまうと、そこで人生が終わったように考えてしまいがち。
でも、まったくそんなことはありません。
元々進学校の生徒であれが当然ですが、彼のように小中学校の学習すらままならないような状況でも、大学に入学できる。
「生きていれば丸もうけ」なんて言葉もありますが。
あながち、間違いではありません。
今は頑張れなくても、いつか頑張りたくなる時はくる。
「いつ努力するか」が人によって違うだけです。

この話が、不登校の方・学校をリタイアした方、そしてその保護者の方の励みになれば嬉しいです。


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