SSブログ

2009年度 京都大学 数学(文理共通) 大問5 ~算数的な思考~ その2 [数学]

前回の続きです。

まだご覧になっていない方は、以下を先にどうぞ。

2009年度 京都大学 数学(文理共通) 大問5 ~算数的な思考~ その1

pを素数、nを正の整数とするとき、(p^n)!はpで何回割り切れるか。

前回は、この問いに具体的な数字を入れてみて、考えたのでしたね。

その前回の内容を踏まえると、以下のようになります。

素因数pをちょうど1つ含む整数(=pの倍数であるがp^2の倍数ではない)
・・・(p^n)÷p-(p^n)÷(p^2)=p^(n-1)-p^(n-2)
素因数pをちょうど2つ含む整数(=p^2の倍数であるがp^3の倍数ではない)
・・・(p^n)÷p^2-(p^n)÷(p^3)=p^(n-2)-p^(n-3)
と続いていきますので、

「整数aが素因数pをちょうどk個含む」⇔「aはp^kの倍数であるがp^(k+1)の倍数ではない」
と一般化できます。
ただし、k=nのときはp^n÷p^n=1個です。

従って、求める回数(=素因数pの総数)は、
1×{p^(n-1)-p^(n-2)}+2×{p^(n-2)-p^(n-3)}+・・・(n-2)×(p^2-p^1)+(n-1)×(p^1-1)+n×1
=p^(n-1)+p^(n-2)+・・・p^2+p^1+1
(p^n-1)/(p-1)
(等比数列の和)

となります。

「数学と算数は違う」と言われることは多いですが、何も「算数を捨てろ」というわけではありません。
このようにむしろ役立つこともありますので、発想の仕方などは大切に残しておいて欲しいです。
算数と数学が繋がったとき、より理解が深まることも多々あります。

それでは、今日はこのあたりで。


◎生徒募集中!

中学受験・中高一貫フォロー・高校受験・大学受験など。
特に中学受験はレベル不問。
お気軽にご相談下さい。
また、不登校のお子様もご相談下さい。
発達障害をお持ちのお子様も、歓迎しております。

◎教育相談受付中!

中学受験等、受験のご相談。
進路のご相談。
普段の学習のご相談。
教育全般、何でもご相談下さい。


宜しくお願いいたします。

◎連絡先
メール:
leo.knowledge.is.power@gmail.com
返信のない場合、vincit.qui.patitur.leo.f◎ezweb.ne.jp◎を@に変更してください)までご連絡下さい。

電話:
090-6234-9080
返答の無い場合、携帯電話よりメッセージを送信してください。

facebook:
https://www.facebook.com/leo.edu.lab/

詳しくはこちら
http://leo-edu.blog.so-net.ne.jp/2010-04-15




nice!(1)  コメント(0) 

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。