数学的帰納法における式変形の仕方~3乗の和~ [数学]
今まで何人もの生徒に聞かれてきました。
「帰納法の変形なんてどうやったらひらめくんだ」
と。
でも帰納法の式変形はヒラメキでもカンでもなくて、論理立てて考えれば必ずたどり着くことができます。
(難易の差は勿論あります)
簡単な例を挙げましょう。
1^3+2^3+3^3+・・・n^3={1/2・n(n+1)}^2 を証明しなさい。
さて、n=1で成り立つことは、すっ飛ばします。(各自どうぞ)
次に、n=kで成り立つと仮定します。
1^3+2^3+3^3+・・・k^3={1/2・k(k+1)}^2・・・①
ここからが問題で、n=k+1で成り立つことを証明します。
これは1^3+2^3+3^3+・・・k^3+(k+1)^3={1/2・k(k+1)}^2+(k+1)^3・・・②の式を変形し、証明します。
このとき、この式の変形に困る生徒が多いんです。
この問題ではさほど苦労しないかもしれませんが、②の式の変形は、難しいものになると眺めるだけでは解けません。
ではどのように考えるか?ですが・・・
大切なのは、結果の式から考えることです。
結果として、どのような式が出てくれば、証明終了となるか・・・それを先に考えておくんですね。
本問で目指す結果の式は、
1^3+2^3+3^3+・・・k^3+(k+1)^3={1/2・(k+1)(k+2)}^2
です。
これは、①の式のkを全てk+1に置き換えた式です。
では、②の右辺を変形していきましょう。
結果の式を見る限り、{1/2・(k+1)}^2でくくる必要があると予想できます。
したがって、
{1/2・k(k+1)}^2+(k+1)^3
={1/2・(k+1)}^2×{k^2+4(k+1)}
={1/2・(k+1)}^2×(k^2+4k+4)
={1/2・(k+1)}^2×(k+2)^2
={1/2・(k+1)(k+2)}^2
となります。
このように、最後に出てくる必要のある式を先に出しておくことで、どのような変形をすべきかの予想が立ちます。
また解説に適した問題があれば、随時ご紹介します。
さて、本日は中学受験生の理科・国語の指導予定です。
国語は入試問題、理科は抵抗と熱、磁界の分野へ入ります。
そろそろ夏休みです。
夏期からの指導・あるいは夏期のみの指導をご希望の方は、お早目にご相談下さい。
少しずつ埋まってきています。
それでは、失礼いたします。 ◎生徒募集中!
中学受験・中高一貫フォロー・高校受験・大学受験など。
特に中学受験はレベル不問。
お気軽にご相談下さい。
また、不登校のお子様もご相談下さい。
宜しくお願いいたします。
◎連絡先
メール:
leo.knowledge.is.power@gmail.com
返信のない場合、vincit.qui.patitur.leo.f◎ezweb.ne.jp(◎を@に変更してください)までご連絡下さい。
電話:
090-6234-9080
返答の無い場合、携帯電話よりメッセージを送信してください。
facebook:
https://www.facebook.com/leo.edu.lab/
詳しくはこちら↓
http://leo-edu.blog.so-net.ne.jp/2010-04-15
「帰納法の変形なんてどうやったらひらめくんだ」
と。
でも帰納法の式変形はヒラメキでもカンでもなくて、論理立てて考えれば必ずたどり着くことができます。
(難易の差は勿論あります)
簡単な例を挙げましょう。
1^3+2^3+3^3+・・・n^3={1/2・n(n+1)}^2 を証明しなさい。
さて、n=1で成り立つことは、すっ飛ばします。(各自どうぞ)
次に、n=kで成り立つと仮定します。
1^3+2^3+3^3+・・・k^3={1/2・k(k+1)}^2・・・①
ここからが問題で、n=k+1で成り立つことを証明します。
これは1^3+2^3+3^3+・・・k^3+(k+1)^3={1/2・k(k+1)}^2+(k+1)^3・・・②の式を変形し、証明します。
このとき、この式の変形に困る生徒が多いんです。
この問題ではさほど苦労しないかもしれませんが、②の式の変形は、難しいものになると眺めるだけでは解けません。
ではどのように考えるか?ですが・・・
大切なのは、結果の式から考えることです。
結果として、どのような式が出てくれば、証明終了となるか・・・それを先に考えておくんですね。
本問で目指す結果の式は、
これは、①の式のkを全てk+1に置き換えた式です。
では、②の右辺を変形していきましょう。
結果の式を見る限り、{1/2・(k+1)}^2でくくる必要があると予想できます。
したがって、
{1/2・k(k+1)}^2+(k+1)^3
={1/2・(k+1)}^2×{k^2+4(k+1)}
={1/2・(k+1)}^2×(k^2+4k+4)
={1/2・(k+1)}^2×(k+2)^2
={1/2・(k+1)(k+2)}^2
となります。
このように、最後に出てくる必要のある式を先に出しておくことで、どのような変形をすべきかの予想が立ちます。
また解説に適した問題があれば、随時ご紹介します。
さて、本日は中学受験生の理科・国語の指導予定です。
国語は入試問題、理科は抵抗と熱、磁界の分野へ入ります。
そろそろ夏休みです。
夏期からの指導・あるいは夏期のみの指導をご希望の方は、お早目にご相談下さい。
少しずつ埋まってきています。
それでは、失礼いたします。 ◎生徒募集中!
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特に中学受験はレベル不問。
お気軽にご相談下さい。
また、不登校のお子様もご相談下さい。
宜しくお願いいたします。
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2017-06-12 12:49
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