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ニホニウム (Nh) [身近な理科]

昨日、113番元素の名称案、「ニホニウム」が正式に公表されました。

113番元素は、日本の理化学研究所(理研)が合成・検出に成功した元素です。
といっても他にも合成に成功したという報告があり、今まではロシア・アメリカの合同研究チームが名付けた
「ウンウントリウム」という名が広く用いられていました。

冗談みたいな名前なので、数年前、灘中に合格した生徒と言い合って笑っていたのを覚えています。
(ちなみに、その辺の参考書だと113番目は空欄になっています。なぜ彼は知っていたのか・・・)

昨日知人と話していると、「ニホニウムなんて名前、イケてないんじゃないか」なんて言われました。
うーん、確かにそう言われると、ちょっと間抜けなような・・・。
「アルゴン」とか「クリプトン」みたいな強そうな名前からすると、語感では格落ちしますよね。

でも国名や地名を元素に落とし込むのは珍しいことじゃないんです。
例えば・・・

アメリシウム(95Am)・・・アメリカ
ユウロピウム(63Eu)・・・ヨーロッパ
フランシウム(87Fr)・・・フランス

などがあります。

人名が由来のものもありますよ。

キュリウム(96Cm)・・・キュリー夫妻
アインスタイニウム(99Es)・・・アインシュタイン
ノーベリウム(102No)・・・ノーベル
メンデレビウム(101Md)・・・メンデレーエフ
※メンデレーエフは周期表の考案者ですね!


というわけで。
「ニホニウム」は別にイケてないわけじゃないんですよ。
ごく自然で、無難なチョイスだと思います。

ところで、このあたりの原子番号の元素になってくると、人工的につくるしかありません。
人工的につくられた元素は存在できる時間は非常に短く、すぐに崩壊を起こしてしまいます。
そんな元素、作る意味あるの??
疑問に思いますよね。

以前新聞で読んだのですが、どうやら「もしかすると長時間存在できる元素がつくれるかもしれない」
との思いで新たな元素の合成に臨んでいるそうです。
新元素は、もし「長時間存在」できれば、世の中の役に立つかもしれません。
今までに無かったものですから、今までに無かった役割を担える可能性があるわけです。


こんなに夢のある話ですから、お子様にお話しされる際にも
「コンナコトして何になるんかねえ」
なんて言うのではなく、
「すごいね。○○君(○○ちゃん)が新しい元素を見つけたら、どんな名前を付ける?」
のように、夢を語ってあげて欲しいですね。

もしかすると、その会話から未来の化学者が誕生するかもしれませんよ。

そして・・・
そんな未来の化学者たちのためにも、ニホン国さんには、もうちょっと研究費を振る舞っていただきたい。
切に願います。


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