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スパルタ校の弊害 [教育全般]

スパルタ校、というものが、私学にはあります。

大阪桐蔭、西大和、白陵、岡山白陵、洛南などなど・・・。

他にも多くありますが、そのタイプの学校は「お得な学校」として世間に評価されることもあります。

お得な学校、の記事を参照していただければと思います)

さて、そんなスパルタ校。

結構弊害があるのではないか?と僕は思っています。「お得な学校」の記事で書いたことは除外します。


①自主性が欠如しやすい

なぜなら、早い進度のカリキュラムでは、生徒が自主的に学習しているだけでは、理解不能になることが多いからです。

そしてたいてい、そのような学校では生徒の能力を大幅に超えた進度・レベルで進んでいる
ことが多いです。

そうなると、結局塾・家庭教師に大幅に依存せざるを得ないんですね。

これは実におかしな話です。

学校は、学校の中で学習を完結させることをせめて目標にはすべきだと思うのですが、

その前提に完全に反しているんですね。

正直、学校として失格だと言っても良いかもしれません。責任放棄とも言えるでしょう。

そしてそのような自主性が欠如すると、大学受験でも幾分支障があるでしょうし、なんといっても

大学入学以降に大きな支障が出ます。

大学に入って全く学習しなくても卒業できてしまうのが日本の大学なので、自主性のない人間は落ちぶれます。

何もできない、面白みのない人間に育ちます。

そして、大学に入ってからでは、直りません。手遅れです。

スパルタ校は、そのあたりのことを理解しているのでしょうか。

人格形成の場であるはずの学校で、その人格形成を阻害するようなカリキュラムを組んで良いのでしょうか。



②想像力・応用力の欠如

次に。

物事には、順序ってものがありますよね。

困難なことをこなすには、やはりベースがしっかりしている必要があります。

ピラミッドを思い浮かべてください。

あんなに大きな建造物も、土台がしっかりしているから、崩れないわけです。

一方、ジェンガというゲームがありますね。

あれは、隙間だらけなので、高く積むと崩れるわけです。


学習も同じで、基礎事項をしっかりと抑えておけば、応用は自然とできるはず。

京大の数学入試問題だって、数研出版の黄色チャートなどを完璧にマスターすれば、道が拓けるわけですし、

むしろ黄色チャートが数学のすべてだと言っても過言ではありません。

一般的な国公立大学の入試問題ならば、黄色チャートレベルで満点が取れるはずですからね。

(逆に言えば、如何に高校生が数学を理解できていないか、ということになります)


話は少しズレましたが、スパルタ校では、その積み重ねがうまくできていないことが多いです

急ぎ足でこなすため、隙間だらけのカリキュラムになるんですね。

もちろん、数学に必要な理論構成力も全く育たない。

基本問題の暗記はできても、それでしかない。

結局、入試前に再び苦労することになるわけです。



さて・・・。

これのどこが「お得」なんでしょうかねえ。

スパルタ校は、様々な問題を抱えた、非常に危険な学校だと思います。



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詳しくはこちら↓
http://leo-edu.blog.so-net.ne.jp/2010-04-15
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